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本物のタペストリーと印刷物の違いを理解しよう

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本物のタペストリーと印刷物の違いを理解しよう

 タペストリーとは「つづれ織り」と言われるもので、縦糸を太い横糸で織ったものです。この横糸には色付きの意図が使用されており、この色彩で様々な色合いの織物や織り絵を作り出すのが、最大の特徴と言えるでしょう。「ゴブラン織」と呼ばれるのが一般的で、中世ヨーロッパでは盛んに作り出されていました。





タペストリーの由来


タペストリー

 タペストリーとは「つづれ織り」と言われるもので、縦糸を太い横糸で織ったものということはご説明しました。このタペストリーの利用法は壁掛けに使用される事はご存知でしょうが、何故壁掛けなのかを知っている人は少ないようです。実は中世の城や砦などは石造りが多く、隙間風が吹くため冬場などはとても寒かったのです。

 この隙間風を防ぐ為に、タペストリーは掛けられるようになり、次第に英雄譚などが描かれたものが掛けられるようになったと言うわけです。ゴブラン織は、ただ隙間風を防ぐだけではなく、厚手であったために防音効果にも優れていたと言われており、暖房効果のあるゴブラン織は貴族のステータスのひとつにもなっていました。


 しかしゴブラン織は、元々壁掛け用に作られたのではありません。時代をさかのぼると、ヨーロッパへは十字軍遠征の際に持ち帰られたものとされています。当然これは絨毯ですので、本来は床に敷いて利用するのが正しい利用法でした。しかし、あまりに綺麗な事から、敷いて踏みしめるのには忍びないと壁に飾るようになったわけです。この後隙間風を防ぎ暖房に効果がある事が分かると、ヨーロッパ全体にその需要が高まり、自国で次々と専門的に作られるようになったのです。

 これがタペストリーの起源と言われています。各国の貴族や王侯諸国は、城や屋敷の壁を飾り立てる事をステータスとし始め、素材にもふんだんにお金をかけ作らせました。特に、表面に見える横糸は高級な羊毛で作られ、金糸や銀糸もふんだんに使う事で織り絵としても見事な出来栄えとなり、芸術品にまで高められました。…タペストリーの詳細はこちら




日本独自のタペストリー文化



 日本ではよほどの裕福な家以外、本物のゴブラン織が飾られるような事はありませんが、日本独自のものも存在しています。本来タペストリーとは本格的なゴブラン織りを指し示すものですが、日本では既に織りあがった布に印刷を施す事で、そう呼ばれる事が多くなってきました。素材は次第にあやふやなものになり、今ではビニール素材などに印刷を施した壁掛けにも、同じように「タペストリー」と名前が付けられており、紙製以外の壁掛け全般をこう呼ぶようになっています。飾り方は基本的に壁に飾る事が多いのですが、中には部屋の天井に飾ることもあります。壁に飾りやすいように上部には管などが通してあり、紐で掛けられるようになっています。


 タペストリーの使われ方は、現在では様々なところで見かけるでしょう。単純にポスターのように装飾目的で使われることもありますし、デパートやなどの美容室などの店舗やイベントなどの告知や広告、スポーツ大会や部活動などの応援幕など、色々なところで見たことがある方も多くいらっしゃるでしょう。

 意外なところでは、等身大の新郎新婦の写真を大きくプリントして、結婚式のユニークなウェルカムアイテムとして使用されることもあります。素材もポリエステルなどの軽い布地のものから、屋外設置にもぴったりな雨風に強いビニール素材でコーティングしたものまで、用途や目的に合わせて選択することができます。大きさやデザインの自由度が高いため、色々な人が色々なところで使用しているのです。




タペストリーは作って貰う事ができる


タペストリー

 現在の日本で一般的に言われるタペストリーは、非常に便利な部屋飾りとしての機能が高いと言えるでしょう。喫茶店やレストランなどの壁に飾る事で、風格や店内の雰囲気をもかもし出す事ができ、手軽に付け替える事で季節感なども自由に表現ができます。印刷で手軽に作られるものは優れた利点を持っています。


 まず写真やポスターと違い、破れない事が挙げられます。気軽に壁から移動させることも簡単にできますし、何より折りたたんだり丸める事ができますので、取り扱いや収納の面でも非常に楽だと言えるでしょう。現在は専門の業者などがいますので、自分の好きなデザインで作って貰える事も嬉しい限りです。また、雨や紫外線などに強い素材を選べば、屋外に設置することもできます。


 実際に作る時には、デザインの元となる原画の作成から始まります。文字だけのシンプルなものから、写真やイラストなどを取り入れたものまで、さまざまなデザインに対応できます。自分でデザインしたものを作ってもらうこともできますが、なんとなくデザインは思い浮かんでいるものの少し自信がないというようなときには、イメージを伝えてデザイナーにデザインをしてもらうといったことも可能です。

 出来上がったデザインに気になるところがあれば修正をお願いすることもできるので、納得できるデザインに仕上げてもらえます。個人でも気軽に作ってもらうことができるため、オリジナルデザインのタペストリーが活躍する場はたくさんあるのです。…タペストリーの購入をご検討ならこちら



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