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オリジナルタペストリーを製作するために知っておきたいことは?

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オリジナルタペストリーを製作するために知っておきたいことは?

 タペストリーとして一般的にイメージされるものは、アニメやアーティストのグッズ、観光地のお土産などではないでしょうか。しかし街を見渡してみると、実にさまざまな場所と用途でタペストリーが活用されています。形や素材のバリエーションが広いことにも気づくことでしょう。インクジェットプリンターによるタペストリー製作が普及したことで、企業や個人がオリジナル製作を依頼することも簡単でリーズナブルになりました。



タペストリー

 この記事では、オリジナルタペストリーの制作を検討している人に向け、生地や加工の種類、活用例、固定方法などについて解説します。使用したい日が決まっている場合は、日程に余裕を持って発注準備を進めていきましょう。





タペストリーとは?


 タペストリーとは麻や木綿、絹、ウールなどの糸を用いて絵や模様を描いた織物です。本来は横糸だけで絵や模様を表現する「つづれ織り」という織物でしたが、現在は布地にデザインを印刷したものもタペストリーと呼ばれています。



 タペストリーは室内装飾用の壁かけとして古代ギリシアの時代から流通していました。11世紀に十字軍がこれらの手織りの品を持ち帰ったことからヨーロッパに広まっていきます。この頃は高価な工芸品として取引されており、絵画よりも高い価値を持つものが少なくありませんでした。



 現在は軽量で丈夫な化学繊維や、加工しやすい合成紙などの素材にインクジェットプリンターで印刷したタペストリーが主流です。防炎加工やUVカットタイプもあるため、屋外での使用にも十分耐えられるようになりました。



 形やサイズはさまざまです。また、用途に合わせて布の上下にパイプが付いたタイプや、四隅をヒモで固定するタイプなど、幅広い種類が販売されています。コロナ禍での感染症対策として、透明のタペストリーがレジや窓口業務の仕切りとして利用されるなど、新たな需要も生まれています。



タペストリーの生地



 タペストリーとして使われる生地はさまざまです。ここでは主な生地であるポンジ(テトロンポンジ)、トロマット、ターポリン、合成紙、PETの5種類の特徴を紹介します。



ポンジ(テトロンポンジ)


 ポンジ(テトロンポンジ)は軽量のポリエステル素材でできた生地です。裏抜けがよく表側に印刷した絵や模様がよく見えます。



 メリットは価格が安くコストパフォーマンスがよいことです。できるだけコストを抑えながら、見栄えのよいタペストリーを簡易的に製作したい場合に向きます。一方、デメリットは耐久性が低いことです。風雨や直射日光にさらされる屋外で長期間使う場合などには向きません。



トロマット


 トロマットはポンジと同じくポリエステル素材ですが、厚みがあって耐久性が高いことが特徴です。また布地のなかでは光沢がある素材です。防炎加工が施せることから商業施設内でよく使われています。



 メリットは折りたたんだ際に跡が付きにくいことです。そのため小さくたたんで持ち運びたい場合に向く生地です。デメリットは色あせしやすいことで、特に屋外に長時間出していると劣化が早くなります。



ターポリン


 ターポリンはポリエステルとナイロンを組み合わせ、合成樹脂でコーティングしたテント地の素材です。ビニール生地に分類され、トロマットより耐久性が高く色あせしにくいことが特徴です。



 風雨に強いことから屋外での利用に向いています。長時間設置していても色あせることなく使えるでしょう。防炎加工ができ、匂いもほとんどしないため、飲食店や医療施設などでも用いられています。一方、重く折りたたみにくいことから持ち運びには向きません。



合成紙


 合成紙は主原料が合成樹脂の耐久性の高い紙を使った生地です。手で破れない程度の強度と伸縮性があるため、短期間であれば屋外でも使用できます。



 メリットはインクジェットプリンターによる印刷の発色がよいことです。屋外看板用の塗料を使って、上品でマットな仕上がりにすることもできます。デメリットは防炎加工ができないことと使い始めにインク臭く感じる場合があることです。また切れ込みが入ってしまうと、そこから破れてしまうことがあります。



PET


 PET(ポリエチレンテレフタレート)はペットボトルの素材としても使われている、一定の硬さと安定性がある素材です。



 メリットは透過性が高いため、店舗や窓口カウンターでの感染症対策用の飛沫防止シートや間仕切りとして使えることです。必要に応じて小窓を開けるなど、柔軟に加工もできます。丸めて持ち運ぶことも可能です。一方、透明性を活かしたい場合には、広告や看板などの用途には向きません。



タペストリーの加工


 使用状況に合わせて加工処理のあるタペストリーを選ぶと、劣化を防いだり安全性を高めたりできます。防炎加工、UVカット加工、ラミネート加工について、それぞれ解説します。



防炎加工


 タペストリーにおける防炎加工は、生地に防炎剤を塗りこんだり塗布したりすることです。



 タペストリーの裏側に日本防炎協会認定の防炎ラベルを取り付けることを、防炎加工と呼ぶこともあります。展示会や店舗部分などでタペストリーを使う際には、消防法によって防炎ラベルによる防炎加工が義務付けられています。



UVカット加工


 UVカット加工とは生地にUVカット仕様のコールドラミネートなどを貼ることです。紫外線吸収剤を含むフィルムや粘着剤によって日光の紫外線を防ぎ、色あせ・変色を防止できます。



 主に屋外で使用するタペストリーに用いますが、屋内での劣化も予防できます。照明からは少量ながら紫外線が出ているため、デリケートな生地や色合いのタペストリーのコンディションを保てます。ちなみにLED照明からは、紫外線はほぼ出ていません。



ラミネート加工


 ラミネート加工とは、耐久性を増すためにラミネートフィルムを張ることです。風雨に強くなることに加え、コーティングよって強度も上がります。



 ラミネートフィルムには光沢タイプとマットタイプがあります。表面に艶を出して見栄えをよくしたい場合や、照明の反射を少なくして視認性を高めたい場合など、用途に合わせて選びましょう。



タペストリーのサイズとは?


タペストリーのサイズ

 タペストリーのサイズは10cm程度の小さなサイズから等身大以上の大きなサイズのものまで幅広くあります。



 タペストリーではコピー用紙のような標準サイズはありませんが、便宜上A0~A2、B0~B2がよく使われます。




タペストリーの用途


 タペストリーはさまざまな用途に使われています。よくある具体例を以下に示します。サイズや形状に決まりがないため、用途に合わせて最適なタペストリーの製作が可能です。



・店頭での集客
店名やキャッチコピー、おすすめのメニューなどを表示して客が入りやすくする

・販促
天井から小さめなタペストリーを吊り下げる、ポスターのように壁面にかけて新商品を広告する

・会社説明会
ブース背後に大きめのタペストリーを飾るなど、椅子やのぼり旗などと色を揃えて一体感を出す

・展示会
足を運んでもらうため、遠目でも目立つデザイン・色のタペストリーを用いる

・同人イベントグッズ
同人作品の画像データを印刷してオリジナルタペストリーを販売する

・スポーツの応援
競技場のフェンスに吊るす、応援席で広げる

・学校の垂れ幕
校舎屋上などから吊るすための、大きな垂れ幕として利用する

・式典、記念行事
演壇の後ろに社旗やクラブ旗などを掲げる、「創立○○周年」などの横断幕をかける

・感染症対策
 PETタペストリーを窓口業務の飛沫防止シートとして使う、塾の自習スペースの間仕切りに使う



タペストリーの固定方法


 タペストリーを固定するには、生地に穴をあけてヒモ・ロープを通す方法、タペストリーの上部にパイプを入れる方法、吸盤・スタンドを使う方法があります。それぞれ特徴を解説しますので、形状や設置場所に適した方法を選びましょう。



 固定方法を決める際は、絵や模様が入れられるサイズ、スペースを考慮することも必要です。四隅に穴を入れるハトメ加工をするなら、ハトメと重ならない図案にします。また、上部にパイプを入れるなら袋状にするための生地の余白が必要です。



ヒモ・ロープで固定


 ハトメ(穴の補強に使う金具)にヒモやロープを通して固定する方法です。四隅や中央など、タペストリーのサイズによって位置や数を検討しましょう。下部の固定場所がない場合は、固定用の重石も必要です。



 ハトメの素材はアルミやニッケル、真鍮などがあります。アルミや真鍮は強度が強いため、タペストリーが重い場合に適しています。真鍮や鉄製のハトメはサビが生じるので屋外での使用には向きません。設置環境に応じて素材を選びましょう。



 ゴールドやシルバー、ブラックなどハトメの色を選べる場合は、デザイン性や周囲の雰囲気との調和を考えて選べます。



パイプで固定


 タペストリーの上部を袋状に加工してパイプを入れ、パイプ内にヒモを通したりパイプの左右に縛り付けたりして吊るす方法です。



 パイプの素材は塩ビ、アルミなどがあります。塩ビタイプは軽量で安く手に入ります。アルミパイプは耐久性が高いため、屋外で大きなタペストリーを固定するときなどに適した素材です。落下防止や破損防止の観点から素材を選んで適切に固定しましょう。



 なお、トロマットやPETなどの袋状に加工しにくい素材用に、挟み込んで固定できるパイプも販売されています。



吸盤で固定


 窓やガラスに固定する場合は、ハトメに吸盤を取り付けて固定します。吸盤にはヒモが通せるタイプやフックタイプなどさまざまな種類が販売されています。吸盤は取り外しやすく跡が残らないため、展示場などの仮スペースで固定するのに便利です。



 ただし強度が弱いため、サイズが小さく軽量なタペストリーにしか利用できません。屋外で使用する場合には、風で飛ばされないように複数の吸盤を使ってしっかり固定しましょう。キャップを付けることで真空を保ち、吸着力を強くしたタイプもあります。



スタンドで固定


 壁面や天井などに固定する場所がない場合は、自立式のスタンドで固定するとよいでしょう。「バナースタンド」や「自立スタンド看板」などの名称で販売されています。



 バックパネルと呼ばれる自立式の簡易的な壁にタペストリーを固定することも可能です。バックパネルには片面タイプや両面タイプ、野外設置用など豊富な種類が販売されています。



 バナースタンドやバックパネルは会社の合同説明会や短期のイベントなど、設置場所が変わる場合に便利です。特にバナースタンドは軽量のアルミ製が多く、1人で組み立てて設置できます。



タペストリーの納期


タペストリーの納期

 タペストリーを注文してから届くまでの日数は店舗によって異なり、一概には言えません。図案を元にデザインデータを作成する場合は、依頼後1~3営業日でデザインの試案を受け取れます。



 デザインを確定してから納品までの日数も、サイズや素材、作り方によって大きく変わります。MAKUMAKUではこれらが決まった後に納期を確定してお知らせしています。たとえばPETタペストリーは、印刷で作成するため4営業日程度の短納期です。織物の場合や防炎加工などを施す場合は、もう少し期間がかかることが一般的です。



 運送業者の業務状況や発送先(離島・山間部など)によって、配送に時間がかかることもあるため、余裕を持って見積もりを依頼し、納期について事前に相談しておきましょう。



まとめ


 タペストリーは麻や木綿、絹、ウールなどの糸を用いて絵や模様をデザインした織物です。現在は、化学繊維にインクジェットプリンターで印刷したタペストリーが主流となっています。生地の種類やサイズはさまざまで、店舗やイベント会場などで幅広く活用されています。



 MAKUMAKUはタペストリーや横断幕、のぼり旗などの製作を行っている会社です。オリジナルデザインの製作やラフスケッチを元にした図案提案などはお任せください。



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